一本の髪がちぎれそうになって枝分かれした状態の枝毛は、髪がダメージを受けて適切なヘアケアの見直し、改善をするためのサインとも言えますよね。
髪の枝毛は意外にまわりにも気付かれやすく、髪全体の傷みやうねり、不自然な広がりやパサつきなど、ありとあらゆるよくない影響が出てしまうため、早めに適切な対処を押さえておきたいもの。
ここでは髪に枝毛ができてしまう主な原因と、その原因に合わせた適切なヘアケア・生活習慣のポイントを解説していきますので、枝毛に悩む女性はぜひ最後までチェックしてくださいね。
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目次
枝毛の状態ってどんな感じ?切れ毛との違いは?
枝毛と切れ毛は、一見同じような髪のトラブルに見えることがありますが、実は明確な違いがあるんです。
ここでは枝毛とはそもそもどんな状態なのか、切れ毛との違いを合わせて解説していきたいと思います。
枝毛とは?
枝毛は髪一本の髪がふたつまたは3つ以上に枝分かれした髪の状態のことを言い、毛根のもっとも古い部分がダメージを受けて、毛先が裂けた状態を指しています。
枝毛は少ない本数であればついつい放置してしまうことも少なくないのですが、枝毛は健康的でしなやか、丈夫な髪質に比べると、明らかに短い部分で髪が切れてしまう状態…。
そのため、髪質の変化やダメージの蓄積や長期化、髪全体の雰囲気などにも良くない影響が出ると考えられています。
枝毛と切れ毛の違いって?
枝毛と切れ毛は、髪の乾燥や紫外線ダメージなど、根本的な原因は同じになっているのですが、状態には細かな違いがあります。
切れ毛はダメージを受けた髪に、ブラッシングや薬剤使用などが加わって髪が途中から切れてしまう状態のこと。
枝毛は、切れ毛になった髪の毛の三丹がギザギザに、内部はうるおいが不足したスカスカの状態になって、枝分かれした髪につながる状態のことを言います。
枝毛と切れ毛は状態が変わっているものの、切れ毛から枝毛になるケースも多いため、切れ毛が気になる際には枝毛になりやすいことに注意しておく必要があると言えるでしょう。
枝毛ができるのはナゼ?主な原因を見ておこう
髪質や毛量、女性の年代にかかわらずにできやすい髪の枝毛には、いったいどのような原因があるのでしょうか?
髪と頭皮環境の乱れ、ゆらぎのサインでもある髪の枝毛について、ここでは主な原因を抑えながら、適切なヘアケアを行うための参考にしていただければと思います。
紫外線ダメージによるもの
以外に知られていないのですが、髪はダイレクトに紫外線ダメージを吸収してしまう性質があるんです。
紫外線が髪の毛に当たると、髪の毛の表面に存在しているMEAという成分が分解されてしまい、ツヤやうるおいのないパサついた髪に変わってしまいます。
紫外線ダメージはMEAの分解やキューティクルのダメージによって、これらの成分にひずみができてしまい、髪の毛の内部が保護されなくなって枝毛につながると考えられています。
髪の毛の摩擦や刺激によるもの
髪の毛に枝毛ができてしまうと、ストレスもあって髪を必要以上に触ったり、ゴシゴシと刺激・摩擦を与えるようなヘアケアをしてしまった経験はありませんか?
髪の毛に刺激や摩擦がかかると、髪表面のツヤやうるおいを保持するキューティクルが剥がれてしまい、その中から水分と栄養が流れ出やすくなります。
水分・栄養不足の髪は毛質が徐々に細く、デリケートな状態に変わってしまうため、繰り返しの摩擦・刺激によって枝毛ができて増えてしまうことがあるのです。
ヘアカラーやパーマの薬剤によるもの
ヘアカラーやパーマは、女性の気になる髪の悩みを改善し、外見の魅力を引き立ててくれるメソッドですが、使用の薬剤は髪と頭皮に負担をかける成分が使用されていることもあるんです。
まずヘアカラーの場合は、キューティクルを剥がして髪の内部に染料を浸透・定着する仕組みになっているため、繰り返しのヘアカラーはキューティクルが傷み、髪の弾力が失われて枝毛ができやすくなることも。
またパーマの薬剤は、髪の内部に強い刺激を与えてキューティクルを守るコルテックス・メデュラという髪を作る構造そのものにダメージがかかると考えられています。
パーマの薬剤は、健やかな髪を守るためのコルテックスやメデュラを傷めてしまうことで、髪質がスカスカになって枝毛につながってしまうのです。
ヘアアイロンやドライヤーによる熱ダメージ
ヘアアイロンやドライヤーは、早く髪をセットしようと、高温の熱をそれなりの時間髪に当てることが多いのではないでしょうか?
髪は熱に弱く、デリケートな性質となっているため、毎日繰り返し高温のヘアアイロンや間違った方法でドライヤーを当てていると、キューティクルが傷ついて髪のうるおいが失われ、枝毛ができやすい髪質に変わってしまうことがあります。
髪に枝毛を見つけたら…?すぐにできる対処法を解説!
髪に枝毛を見つけると、髪のダメージが顕著になっていることのサインでもあるため、ストレスや不安を感じやすくなるものですよね。
ここでは髪の枝毛を見つけた際に、すぐにしておきたい対処法と注意点を合わせてお伝えしてみたいと思います。
枝毛をカットしてアウトバストリートメントを使う
枝毛を見つけてしまったら、毛先の部分を専用のハサミでカットするようにしましょう。
枝毛をカットする方法は、シンプルに見えても確実に枝毛をなくすことができ、髪や頭皮に刺激や負担がかかることはないため、安心・安全な方法と言えます。
枝毛ができている髪はうるおいと栄養が不足した状態でもあるため、カット後はすぐにアウトバストリートメントを使って髪全体の保湿をしておくようにしましょう。
枝毛はさまざまなシーンで見つけてしまうこともよくあるので、万が一の際にも専用ハサミ・アウトバストリートメントは常時携帯・常備しておくと安心ですよ。
枝毛を裂く、抜くことは絶対にNG!
枝毛を見つけると忙しさや気持ち的な焦りもあり、髪を抜く・裂きそうになった経験はありませんか?
枝毛はそれだけでも髪のうるおい・栄養不足、ダメージが深刻な状態でもあるため、それを抜いたり裂いたりしてしまうと、余計にダメージが蓄積してそのまわりの髪や頭皮、毛穴に良くない影響を与えてしまいます。
枝毛を見つけても決して焦らず、前項でお伝えした毛先のカットやアウトバストリートメントで補修をする応急処置を取ってみましょう。
枝毛予防のためのヘアケア!健やかな髪を取り戻すためにできること
枝毛はちょっとのきっかけ・原因でも切れ毛からのダメージが悪化してできやすくなるため、ここでは枝毛予防に役立つおすすめのヘアケアを伝授。
枝毛によるストレスや不安を解消して、健やかな美髪を取り戻すためにできることをぜひ参考にしてくださいね。
パーマやヘアカラーの頻度を見直してみよう
パーマやヘアカラーの薬剤は髪の表面はもちろん、内部にまでダメージが加わってしまうため、頻度の見直しを始めてみましょう。
パーマやヘアカラーの頻度は、1~2ヶ月程度が頻繁だと言われているため、1回の施術をしたら3ヶ月は置いて、髪の状態を見ながらの頻度に調整することがおすすめです。
ブラッシングのコツ
枝毛が気になる際はもちろん、予防のためのブラッシングは、
- 力任せに引っ張らないこと
- 濡れた髪にブラッシングをしないこと
のふたつが注意しておきたいポイントに。
濡れた髪は乾いた髪よりもダメージを受けやすく、間違ったブラッシングで余計に枝毛が増えてしまうリスクもあるため、乾燥させた髪にブラッシングをするようにしましょう。
乾いている髪も決してブラシを強く当てたり髪を引っ張ったりせず、髪の絡まりは手ぐしでやさしくほどいてからブラッシングをすることがポイントです。
カールアイロンの使用ポイント
カールアイロンは髪内部にあるタンパク質を焦がして、熱編成によって枝毛ができてしまうことがあります。
カールアイロンによる髪の熱変性はおよそ130℃、湿り気のある髪の場合はわずか60℃程度でも始まってしまうと言われています。
カールアイロンを髪に当てる際は、切れ毛が目立つ部位を避け、熱すぎない温度に調整して、3秒を目安に早いタッチで当てるようにしましょう。
ドライヤーを使う際に押さえておきたいポイント
ヘアサロンでブローをしてもらうシチュエーションでは、美容師さんが細かにドライヤーを振っているのを目にしたことはありませんか?
ドライヤーを細かに振って髪に風を当てるようにすると、乾かしムラをなくし、枝毛や切れ毛の原因となるタンパク質の熱変性を避けることができます。
そのためタオルドライをした後は、できるだけ時間を置かずにドライヤーを細かに揺らして髪全体にまんべんなく風を当てるようにしましょう。
このドライヤーの使い方は、ドライヤーによる熱を髪の全方向に分散することができるため、熱のダメージの抑制につながります。
定期的なメンテナンスカットを
枝毛が気になりつつも、キレイに髪を伸ばしていきたい…そんな理想をたくさんの女性が抱いているのではないでしょうか?
髪の毛の枝毛は基本的に、ダメージを顕著に受けやすい毛先から発生しやすくなり、髪を伸ばしている途中で枝毛ができてしまうと、一気にカットしなければならない状態になることもあるんです。
枝毛のないキレイな髪を維持して伸ばしていくために、2~3ヶ月程度は毛先をカットするメンテナンスを行っておくと、枝毛が常にない状態に変わり、髪も伸ばしやすくなりますよ。
ナイトキャップの活用
うるおいと栄養が不足した髪は、睡眠中の枕や寝具への刺激・摩擦によって枝毛ができてしまうこともあるんです。
睡眠中は成長ホルモンの分泌によって、美しく丈夫な髪を生やす最適なタイミング。
髪が成長ホルモンの恩恵を受けることができるよう、ナイトキャップを使用して、枕や寝具などによる髪への摩擦・刺激をガードしておくこともおすすめです。
~おわりに~
枝毛はその本数が少なかったとしても、髪と頭皮に何らかのダメージが出ているSOSサインでもあります。
枝毛ひとつで本来の髪の美しさが損なわれてしまわないよう、原因に応じたヘアケアと規則正しいライフスタイルを心がけて、枝毛に悩まない上質な髪を育てていきましょうね。
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