頭皮の毛穴は髪の成長に大きなかかわりのある部位ですが、その数に関して明確に把握している人はまだまだ少ないのではないでしょうか?
頭皮の毛穴はイメージしている以上にたくさんの数が存在し、ひとつの毛穴からは数本の髪が生えているため、頭皮の毛穴以上に髪の本数は多いことが考えられているんです。
今回のコラムでは、頭皮の毛穴の数がどのくらいあるのか、トラブルのある毛穴の状態と、頭皮の毛穴に最適なケア方法をわかりやすく解説。
健やかで美しく、丈夫な髪を育てる要となる、頭皮の毛穴に関する情報をぜひ参考にしてくださいね。
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目次
頭皮の毛穴の数はどのくらいあるの?髪の毛の本数と合わせて解説!
頭皮の毛穴の数はいったどのくらいあるのでしょうか?
ここでは頭皮の毛穴の数について、髪の毛の本数と合わせてお伝えしてみたいと思います。
頭皮の毛穴の数は35,000以上!
日本人の平均的な、頭皮の毛穴の数は35,000~40,000程度もあると考えられています。
また頭皮の毛穴の大きさは、
- 毛穴ひとつあたり直径0.2㎜
- 頭皮の毛穴全部をまとめてひとつの穴で見ると直径3.7㎜
になると考えられています。
頭皮の毛穴は増えたり減ったりするもの?
薄毛や髪のボリュームが多い人にかかわらず、この状態は頭皮の毛穴の数が増えたり減ったりしていることが影響しているのではないかとギモンに感じていませんか?
お肌や心身の状態が細かに変化するのと同じように、頭皮の毛穴も増えたり減ったりするイメージがありますが、実は頭皮の数は減ったり増えたりすることがないと言われています。
頭皮の毛穴は出生してから新しく作られることはなく、毛穴や髪の毛の状態は、胎内で毛包が作られるころからすでに決まった状態にあると考えられているんですよ。
髪の毛の本数はどのくらいあるのか?
頭皮の毛穴と同じように、気になるのが髪の毛の本数ではないでしょうか?
日本人成人における髪の毛の量は、およそ10~12万本程度が平均的だと考えられています。
ただ髪の毛の本数にも個人差があり、
- 平均よりも髪が少ない人の場合は5~6万本ほど
- 平均よりも髪が多い人の場合は13万本ほど
と言われています。
また髪の毛は、ひとつの毛穴から1本生えている場合もあれば、2~5本生えている箇所もあり、こちらにも個人差があると考えられています。
頭皮の毛穴と顔の毛穴にはこんな違いが?
頭皮の毛穴と顔の毛穴は形状も色味も似ているため、明確な違いがイメージできないこともあるでしょう。
実は頭皮の毛穴は、顔の毛穴よりも数倍の皮脂を分泌する性質があり、顔よりも頭皮にべたつきやテカリが出るのは、この影響によるものと言われています。
また顔の毛穴は、細く目立たない産毛しか生えないことが自然ですが、頭皮の毛穴からは比較的太くてしっかりした毛質の髪の毛が生えています。
頭皮の毛穴から分泌される皮脂は、雑菌などから頭皮・髪を保護し、太くて丈夫な髪が育てる役割がありますが、毛穴の数が多い分顔よりも皮脂や古い角質が溜まりやすいというウィークポイントもあるのです。
頭皮の毛穴によくあるトラブルとは?
頭皮の毛穴はひとつひとつが小さいものの、頭皮全体に細かに存在しているため、トラブルが起こると髪・毛穴・頭皮環境のすべてに良くない影響を与えてしまうことがあります。
ここでは頭皮の毛穴によくあるトラブルと、髪や頭皮環境に与える影響をわかりやすく解説してみたいと思います。
頭皮の毛穴の開きによるトラブル
頭皮の毛穴が開いていると、毛穴に汚れや古い角質が蓄積するようになります。
すると、毛孔から生えてくる髪の発毛が邪魔された状態となり、毛穴から通常の髪の形である丸い形が出られず、うねりの目立ついびつな形で髪が生えてしまいます。
頭皮の毛穴の開きは、本来であればまっすぐに生えるはずの髪のカタチが変形した状態で生えてくるため、不自然にボリュームが出たり、ぱさついたような質感に見える、さらにはまとまりのない髪質になってしまうなどの影響があります。
白髪が目立つようになる
頭皮の毛穴からは、1本ではなく数本の髪の毛が生えていることをお伝えしました。
髪の毛の栄養状態が悪く、黒髪を生やすメラニン色素が少ない状態に、頭皮の毛穴のゆるみや開きが見えると、ひとつの毛穴から何本もの白髪が生え、余計に白髪が増えたように見えることがあります。
また頭皮の毛穴の開きやゆがみが著しいと、そこから生えてくる白髪もうねりの影響を受けてしまうため、スタイリングや白髪をカバーするヘアカラーなども手間がかかりやすくなるのです。
薄毛の原因になる
頭皮の毛穴のカタチがいびつだと、汚れや古い角質が溜まりやすくなり、髪の成長や健やかな頭皮環境を維持するための栄養が届かなくなってしまいます。
すると、頭皮の毛穴から、本来であればたくさん生えてくる髪が1本またはまったく生えない状態となるため、薄毛につながることがあります。
シワやたるみの原因になることも
頭皮の毛穴は顔の皮膚とまっすぐにつながっているため、開きやゆるみはシワやたるみの原因になることもあるんです。
頭皮の毛穴が広がっている状態は、顔の皮膚とまっすぐにつながっている頭皮の支えるチカラ・弾力が低下した状態。
そのため頭皮の毛穴が広がると、その広がりの負荷によって頭皮が雪崩のように顔に落ちてきて、シワやたるみにつながってしまうのです。
頭皮や髪の不快なニオイにつながる
開いた毛穴に汚れが溜まっていると空気によって酸化され、不快なニオイにつながってしまうことがあります。
頭皮や髪の毛のニオイは、空気や風の流れによって分散されやすい性質があり、まわりの人にも気づかれてしまう心配があるのはもちろん、深刻な皮膚炎の原因になることがあります。
頭皮の毛穴の汚れつまりは、かゆみやフケの原因になることがあり、頭皮に傷がついてかゆみから赤み、炎症や化膿などに症状が悪化してしまうケースがあります。
頭皮もお肌と同じようにターンオーバーがあり、乱れた生活習慣やバランスの悪い食生活、ストレスや運動不足などでそのサイクルが乱れてしまうため、頭皮の毛穴トラブルは規則正しい生活を心がけることも改善・予防の第一歩になります。
頭皮の毛穴に最適なケアを習慣づけていこう!基本・応用のやり方
頭皮の毛穴の開きや汚れは、髪や頭皮環境ばかりではなく、女性の見た目にもよくない影響を与えてしまうことがわかりましたね。
頭皮の毛穴を健やかな状態に変え、美しく豊かな髪と健やかな頭皮環境を育てていくために、ここでは頭皮の毛穴ケアに最適な基本・応用の方法をまとめてご紹介します。
頭皮クレンジングを行う
頭皮クレンジングは頭皮の毛穴の奥に蓄積したままの汚れに吸着し、頭皮はもちろん髪の汚れのケアにも効果的です。
ヘアサロンの頭皮ケアのメニューにも展開されることが多い頭皮クレンジングは、専用のローションやオイルを使って頭皮マッサージをプラスすると、毛穴汚れが洗い流されて気分的にもリフレッシュできます。
頭皮クレンジングはオイルやローション、ミルクタイプなど好みのテクスチャーを選ぶことができ、爽快感を感じられるミント系、癒しを感じられるアロマ系など、香りのバリエーションも多数です。
頭皮クレンジングは毎日行う必要がなく、1週間に1度程度でも十分と考えられているため、忙しくて頭皮の毛穴ケアに時間をかけられない人にもおすすめのケア方法となっています。
シャンプーをする際のポイント
頭皮の毛穴のべたつきや開きが気になり、1日に数回シャンプーをしてしまった経験はありませんか?
1日に数回もシャンプーをしてしまうと、頭皮が乾燥して余計に皮脂が多く分泌されたり、頭皮の毛穴に負担がかかってしまうため、シャンプーは1日1回を心がけるようにしましょう。
また熱いお湯で髪を洗うことも頭皮の乾燥、毛穴の開きにつながってしまうため、湯温はうるおいを残しながらもしっかりと洗浄できる、38度を目安に行うようにしましょう。
シャンプーは手のひらで泡立てて決して爪を立てず、頭皮と髪をやさしくマッサージするように、指の腹を使うことが毛穴ケアの基本となります。
オンラインショップでは、頭皮に優しいアイテムもたくさん揃っています。普段使うアイテムを見直してみるのもオススメですよ。
ヘアサロンで集中ケアを受けることもおすすめ
頭皮の毛穴トラブルが気になり、セルフケアをしながらも美容師さんに相談しながら集中的なケアを受けたいと思う女性も多いことでしょう。
ヘアサロンでの頭皮の毛穴ケアは、プロの目線によって正しいお手入れを受けることができ、安心感があります。
ヘアサロンで頭皮の毛穴ケアを受けると、今の自分の頭皮環境や髪の状態が明確になるため、今後のセルフケアの方向性も掴みやすくなります。
ヘアサロンでの頭皮の毛穴ケアは、クレンジングやヘッドスパ、炭酸シャワーなどで、効率的に角栓の揉み出しや洗い流しができ、癒しやストレスの解消にも一役買ってくれます。
脂質、油分、糖質の多い食品を控えめにしていく
頭皮環境や髪の毛、頭皮の毛穴は食べるものによってもそのコンディションが左右されやすいと考えられています。
脂質や油分の多い食べ物は、もともと皮脂分泌量が多い頭皮の皮脂を増やし、テカリやべたつき、毛穴のつまりの原因になってしまいます。
また糖質の過剰な摂取は、頭皮と髪の毛に栄養を行き渡らせる血管にダメージを与え、血液の質が悪くなるため、糖質を抑えながらも、吸収の抑制にアプローチできる乳酸菌や繊維質、酵素といった栄養成分をこまめに補うようにしましょう。
頭皮の毛穴を本来の健やかな状態に取り戻すため、脂質や油分、糖質の多い食べ物を少しずつ減らしてみることがおすすめです。
~おわりに~
頭皮の毛穴は頭皮全体に細かく密集しているため、開きや汚れによるつまりがあると、頭皮環境と髪全体のトラブルにつながってしまいます。
今日からのヘアケアでは頭皮の毛穴にフォーカスを向けたお手入れにチカラを入れて、頭皮の毛穴から健やかなコンディションを早めに取り戻してくださいね。
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